低気圧が近づくと体の不調を訴える人が増えるのは何故でしょうか?・・・ちょっと調べてみました。
我々素人がごく単純に考えた場合、気圧が低くなって体にかかる重力が小さくなれば、腰痛も和らぐし、血管も広がって血流が良くなるのでは?・・・と思うのですが・・・実はその逆なんです。体重の半分以上が水分である人間の体は、低気圧が近付いて大気圧が下がると、細胞内の水分が膨張し、血管が拡張して血圧が下がってしまいます。雨が降ることで湿度も高まり、汗が蒸発しにくくなって体温の放出がしずらくなります。また大気圧が下がることで酸素濃度も低くなると考えられます。標高の高い山などに登ると頭痛がするのはそのためです。
気圧の変化を感じ取るセンサーの役目をしているのは内耳だそうです。内耳が圧力の変化を感じると自律神経に伝えます。自律神経には交感神経と副交感神経があって、気圧が下がった場合は交感神経が働いて膨張する血管を収縮しようとします。逆に気圧が上がった場合は副交感神経が働いて血管を膨張させます。
この交感神経と副交感神経がうまく働かないと、不快とともに体のだるさを感じ、体に休息を求めてきます。さらに台風の接近などで気圧が急激に下がったりすると、体の弱いところが不調を訴えるようになります。血圧が下がれば血流も悪くなりますから、冷えやむくみの原因にもなります。また高血圧の人は血栓ができやすくなったりするそうです。・・・予防策の一つとしては耳のマッサージなどが効果的だそうです。