「飽和水蒸気圧と飽和水蒸気量」

飽和水蒸気圧と飽和水蒸気量
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 「飽和水蒸気圧」っていうと何だか難しく聞こえますよね。
 そもそも「水蒸気圧」とは一体何か?
 水が蒸発して水蒸気となり、空気中に入り込んで行く時に、空気は水蒸気によって押されることになります。この時の「水蒸気が空気を押す力」、これが「水蒸気圧」なんです。
 「飽和」は、空気がめいっぱい水蒸気を含んでいて、もうこれ以上含むことが出来なくなった状態。この「飽和」した時の「水蒸気が空気を押してる力」が「飽和水蒸気圧」なんです。
 この「飽和水蒸気圧」は気温によってのみ左右されます。気温が高いほど「飽和水蒸気圧」は大きくなります。逆に気温が下がれば「飽和水蒸気圧」は小さくなります。

・・・まだ今いちピンと来ない方もいらっしゃると思うので説明の仕方を変えて見ます。「飽和水蒸気圧(hPa)」は「飽和水蒸気量(g/㎥)」に置き換えることが出来ます。それぞれの単位は異なりますから、同じ温度に対する数値も変わって来ますが、空気中の水蒸気量が増えれば、増えた分だけ空気の圧力も高まります。つまり両者は、表現と単位そして数値も異なりますが、全く同じことを意味しています。

 では「水蒸気量」とは何かと言うと、空気の単位体積中にコップ何杯分の水が水蒸気として存在しているかということです。そして「飽和水蒸気量」とは、ある温度において単位体積中に大気が最大限蓄えることのできる水蒸気の量です。言い換えれば、1立方メートルの大気中に水蒸気(気体としての水)をめいっぱい蓄えた状態(これ以上蓄えることが出来ない)での水蒸気の量が「飽和水蒸気量」です。

「飽和水蒸気量」も「飽和水蒸気圧」と同じように、気温によってのみ左右されます。気温が高くなるほど「飽和水蒸気量」は大きくなります。つまり蓄えることのできる水蒸気の量が増えます。逆に気温が下がれば蓄えられる水蒸気量は減ることになります。

 「圧」と「量」の違いはありますが、グラフに描かれる曲線は同一です。
 「飽和水蒸気圧」を「飽和水蒸気量」に置き換えることで、いくらかでも理解しやすくなりましたでしょうか?

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